第3回クリーニングってナニ?-「ウェットクリーニング」ってナニ?
皆さんこんにちは工場長の「みたに」です。
クリーニングことを知ってほしいから「クリーニングってナニ?」シリーズ
第3回は「ウェットクリーニングってなに?」です。

第1回「ドライクリーニングと水洗いの違い」と第2回クリーニングってナニ?-ドライクリーニングと水洗いの「汚れ落ち」の違い?を実験してみました。ではドライクリーニングと水のよる洋服への影響の違いと汚れ落ちの違いを説明させていただきました。
ドライクリーニングの溶剤と水洗いの洋服の生地に与える影響と汚れ落ちの違いがお分かりになったと思います。
それでは第1回と第2回のドライクリーニングと水洗いの違いの復習と一緒に「ウェットクリーニング」との違いを説明します。
ドライクリーニングとは
水ではなく石油系溶剤(石油をクリーニング用に加工されたもの)や、フッ素系の合成溶剤などの有機溶剤を使って、洋服の型崩れを(伸び縮み、風合い変化)をできるだけ抑えて洗うことができるクリーニングのこと。
汚れ落ち:油溶性の汚れに強い(皮脂、油など)
水洗いとは
皆さんの家庭洗濯と同じように水に洗剤を入れて洗い上げるクリーニングのこと。
汚れ落ち:水溶性の汚れに強い(汗、お茶など)
ウェットクリーニングとは
水を使用しクリーニングを行いますが、極力化学的、物理的にダメージを抑えて行うクリーニングです。
対象の洋服としては
- 本来ドライクリーニングを行う洋服。お主に水の影響を受けやすい素材(ウールやシルクなど)だが汚れによって水洗いが必要なもの(スーツや礼服、オーバーなど)
- 水洗いは可能だが洗濯機などの機械力の負荷に耐えられない洋服のもの(装飾品が多いものやデザイン性が高く破損しやすいもの
洗濯表示には
イラストの「Ⓦ」の絵表示が記載されています。
クリーニング店がプロの特殊な技術で水洗いと仕上げで洗濯する絵表示となります。
ココが違う!!ポッシュのウェットクリーニング
ポッシュのウェットクリーニングは洗浄前に洋服の状態を見て、また洗浄や乾燥中も状態を見ながら行います。
だから同じ洋服でも汚れ方が違いますので洋服の一点一点により毎回洗い方を調整します。
調整方法は大きく分けて4つの項目に分けています。
1⃣洗浄温度と時間
(汗を多く含んでいるのか?生地はデリケートなのか?などで水温を上げたり時間を延ばしたり判断します。)
2⃣特殊な洗剤と助剤
(汚れ方により洗剤を少なくしたり、デリケートな生地の場合伸縮防止剤を使用したりします。)
3⃣乾燥方法
(洋服の種類によって乾燥前に仮仕上げを行ったり、特殊な方法で吊るして乾燥後キレイな形になるような乾燥を行います。)
4⃣仕上げの方法
(洋服によってウェットクリーニングによる影響が異なるためジャケットの場合はシワを伸ばすだけではなく整形しながらプレス作業を行っていきます。こうすることにより着心地アップします。)
そして一番の違いは!
ポッシュのウェットクリーニングは完全手洗いです!
10年以上ウェットクリーニングを研究してきました。
手洗い、機械洗い、洗剤やソフターも何種類も試してきました。
生産性を追うと機械洗いや強い伸縮防止剤などを使用してしまい、どうしても洋服に負担がかかってしまいます。
なんだかんだこだわって「完全手洗い」に行きつきました。
洗剤も獣毛の油が極力流れない洗剤を使用し、ソフターも天然由来の優しいソフターを使用しています。
*どちらも高級洗剤、高級ソフターです💦
良いシャンプーやリンスが高いのと一緒ですね。
手洗いでキレイになるの?

写真を見てもらうと分かります。
汗を多く含んだスーツを洗浄した洗浄後の水です。
本当はココまで汚れる前に洗うことが大事です。
まとめ
- ウェットクリーニングはクリーニング店のプロによる水洗いのこと。
- ドライクリーニングでは落とせない水溶性(特に汗)の汚れがよく落ちる。
- ウェットクリーニングはクリーニング店により全く洗い方が違う。
- ポッシュはこだわりの洗剤とソフターを使用した「完全手洗い」。
- 汗を取るには定期的な水洗い(この場合ウェットクリーニング)が必要。
水溶性の汚れ(汗など)が残っているとカビやニオイの原因にもなります。
ポッシュならスーツやオーバーの水洗いもできますよ。
洗ってみたい!そう思った方
ポッシュのウェットクリーニングのコースは「汗すっきり爽快パック」をご利用くださいね。
店頭でスタッフに「爽快パックで!」っと一言お願いいたします。